ヘルシンキのデヴィッド・リンチ

Palace Hotel, Eteläranta Helsinki FInland 2006
Palace Hotel, Eteläranta Helsinki FInland 2006

フィンランド人の友達の奥さんが結婚前、ヘルシンキのUnioninkatuのアパートで一人暮らしをしていたころ、近所でデヴィッド・リンチにそっくりな人をちょくちょく見かけたことがあったそうだ。

まさか本物のデヴィッド・リンチなわけはないと思っていたが、彼女の部屋の上階にあった「瞑想クラブ」の「ヘルシンキ・ロッジ」に、彼がしばらく滞在していたことを後で知り、とても驚いたと言っていた。

たしか『ツイン・ピークス』だったか、易経で占うシーンがあったと思う。リンチが禅や仏教などの東洋思想に強い関心を示していることは、そういった映像からも伝わってくる。

でもどうしてまた、フィンランドなのだろうと思ったら、デヴィッド・リンチには、母方の曾祖母にスウェーデン系フィンランド人がいたらしい。彼のヘルシンキ滞在に直接関係があるかどうかは別として、フィンランドには縁があるようだ。

「ロッジ」のあるUnioninkatuには日本大使館もあるが、ぼくは在留登録以外あまり行かなかった。むしろ、よく買い物をしていたVanha kauppahalli(オールドマーケット)で、ひょっとしたらデヴィッド・リンチとすれ違っていたかもしれない、などと夢想してみる。Rキヨスクやスーパーマーケットで買い物をするデヴィッド・リンチって、ちょっと想像できないし。

ところで、世間的にはデヴィッド・リンチといえば『ツイン・ピークス』なのかもしれないけれど、気まぐれで一本選ぶとしたら、悪趣味的リンチ・ワールド炸裂の『デューン/砂の惑星(1984)』が今の気分だ。この映画、超駄作として悪名高いようだが、個人的には名作だと思う。評論家や映画通には評価の高い『マルホランド・ドライブ』よりずっと好きだ。

にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました