ヘルシンキで無料の公衆トイレはどこにあるのか?

不案内な、しかも外国の都会でトイレを探しまわって歩くのは、夢の中でトイレを探してなかなか辿りつけない時の不安な感じに似ていてる。

先日、旅行で日本を訪れていたバルセロナ在住のスペイン人の知人が、「日本では公衆トイレを見つけるのが簡単でとても有り難い、無料であるところが特にいいね」と嬉しそうに話していた。バルセロナでは、無料の公衆トイレを見つけるのは、はじめての人にはとてもむずかしいらしい。

さらに「トイレがどこにあるのかを知っていることはバルセロナでは、とても重要なんだ。僕は、バルセロナでトイレがどこにあるのか、よくわかっている。町を案内するから、いつでも来てよ」というようなことを、片言の日本語と流暢な英語と笑顔で語ってくれた。

ヘルシンキの公衆トイレは、基本的に有料

ところで、ヘルシンキの場合も同様に、公衆トイレがどこにあるのか、有料なのか無料なのかを事前に知っておいて損はない思う。冬の場合は特に。ヘルシンキでは中心地でもマイナス10度かそれ以下になるのは普通なので、どうしてもトイレが近くなってしまう。

ヘルシンキのたいていの公衆トイレは有料だ。0.5ユーロ(たしか、当時はこのくらい)のコインを投入して、ドアのロックを解除しないといけない。トイレの中から出てくる人を待ち受けて、ドアが閉まる前に猫のようにスルリと入ってしまう「技」もあるが、これは上級者向けだろう。しかも非合法かも知れないので、あまりおすすめはしない。

カフェに入ってコーヒーなどを注文する場合は、店のスタッフに一言断れば、別途使用料を払わなくても店内のトイレのドアのロックを解除してくれる。カフェで温かいコーヒを飲みながら、トイレ休憩を兼ねるというのも悪くない。ただ、もよおすたびにカフェに入っていたのでは経済的ではないし、トイレに行きたくなる原因を同時に作っているようで、なんだか微妙だ。

無料で利用できるトイレの場所

そこで、無料で利用できる公衆トイレの場所を記録しておこうと思う。ただし、もう随分前のことなので、あまり当てにはならないかもしれない。

今思い出せるのはこれぐらい。

Akateeminen Kirjakauppa(アカテミン・キリヤカウッパ)の3階。
Stockmann(ストックマン)螺旋階段の近く。
Kiasma(ヘルシンキ現代美術館)の地下。
Musiikkitalo(ヘルシンキ・ミュージック・センター)の1階。
Ravintola Porthania(大学の学食。一般の人も利用可)の1階。

有料無料にかかわらずマナーは守りたい。例えば、トイレに入ろうとして他の人とかち合ってしまうことがあるかもしれない。そんな時は、生理現象なので、切実な場合もあるかとは思うけれど、笑顔で「After you!」と言って、相手に順番を譲ると好感が持てる。

それにしても、日本はいい国だな(YMO『増殖』所収「The End of Asia」、途中の伊武雅刀のつぶやきのような雰囲気で)と、トイレに関しては、しみじみと思う。

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