フィンランドと日本におけるポテトチップスの味の違いについて

フィンランドのポテトチップス
Finland 2003

仕事のストレスが溜まると、ポテトチップスを無性に食べたくなるという(日本人の)友人がいる。夕食後に2袋ものポテトチップスを瞬く間に食べてしまう、なんてことが時々あるのだと彼の奥さんが嘆いていた。

健康には良くないだろうが、気持は分からなくもない。その人はお酒はほとんど飲まないし、タバコも吸わない。自分もそうだから、というわけでもないけれど、仕事で疲れた精神と肉体にはポテトチップスがどうしても必要なのだ、という彼の意見には、一度に2袋はどうかと思うが、同意する。

僕の場合、ポテトチップスが必要になるのは暗室でモノクロプリントを作るときだ。暗室での作業は体力を使うし、神経も使う、お腹もすく。そんな時にポテトチップスをたくさん食べてしまう。そんな「ポテトチップス依存症」とでも呼ぶべき習慣が始まったのは、フィンランドに行ってからだ。

フィンランドのポテトチップスはポテト自体の風味が良い上に、厚く切って揚げてあるので「バリッ、ボリッ!」と、歯で噛み砕いていく。

一方、日本のポテトチップスは「ぱり、ぽりぃ」っと、紙をちぎって食べているようで、歯ごたえが心もとない。文化的な違いといってしまえばそれまでだが、フィンランドのポテトチップスのほうが好みだ。

K-market などのスーパーの棚には、ポテトチップスの大袋が、天井まで届きそうな勢いで積み上げられて売っている。パッケージには、日本語で「大袋」という意味の言葉がある。週末にはフィンランド人たちが、このポテトチップスと一緒に、Karhuなどのビールの半ダースパックを抱えて買っていくのをよく見かけた。

ライ麦パンもそうだけどポテトチップスも美味しくて食べ出のあるものに、残念ながら日本ではあまり出会ったことがない。ポテトチップスが大好きな(日本人の)友人と会うたびに、フィンランドのポテトチップスをお腹いっぱい食べさせてあげたいなと思う。ただ、食べ過ぎがよくないのは、フィンランドでも日本でも同じなので注意が必要だ。

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