Gustatory

日々

旧中村遊郭にある仏教の聖地、ネパールカレーのLUMBINIカレーハウス

この前の成人の日に、知り合いのO氏に誘われて、僕たち夫婦と三人で、名古屋市中村区大門町にある<LUMBINIカレーハウス>という名前のネパールカレー屋をおとずれた。 JR名古屋駅の西口から、ビックカメラとシネマスコーレの間の筋をしばらく真っ...
短篇小説

#006 イサク・ディーネセン「バベットの晩餐会」、フィルムも紙も美味しい

ハリウッドでフィルムを食べている羊に向かって山羊が「美味いかね?」と聞くと、羊が「原作(紙)の方が美味かった」なんていうジョークがあるように、映画(フィルム)を原作の小説(紙)を比べて良いとか、悪いとか言われることがしばしばある。 そもそも...
短篇小説

#005 フィリップ・K・ディック 「猫と宇宙船」、猫の名前はノーマン

猫の肉球は、パソコンのキーボードとかリモコンのボタンを正確に打つようにはできていない。だから間違いもおこるし、飼い主にとっては不都合だ。その類のものは猫から遠ざけなければならない。これが実はなかなか難しい問題なのだ。 フィリップ・K・ディッ...
日々

祖父母の冷蔵庫に残っていたヤクルト

ヤクルトの空になった容器 近所に住んでいた祖父母の家には、狭い台所に小さな冷蔵庫があった。そこにはいつも、少しだけ期限切れになったヤクルトが何本も残っていた。 子供の頃、遊びに行く度に「冷蔵庫の中にヤクルトがあるで、全部飲んでくれんかな。残...
短篇小説

#003 スティーヴン・キング「魔性の猫」、ハチワレ猫の復讐

猫の顔は、まっぷたつに割れていた 片側は白く、片側はまっ黒だったのだ。黒と白をわかつ線はたいらな額のてっぺんから鼻の頭を抜けて口まで、一直線に走っている。 スティーヴン・キング「魔性の猫」白石朗 訳(『夕暮れをすぎて』所収)文春文庫 The...
短篇小説

#002 カズオ・イシグロ「夕餉」、黄昏時のホラー

口の重い語り手、鎌倉の古い日本家屋。小津安二郎監督がラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の小説を映画にしたら、こんなふうになるのではないか。
フィンランド

フィンランドと日本におけるポテトチップスの味の違いについて

Finland 2003 仕事のストレスが溜まると、ポテトチップスを無性に食べたくなるという(日本人の)友人がいる。夕食後に2袋ものポテトチップスを瞬く間に食べてしまう、なんてことが時々あるのだと彼の奥さんが嘆いていた。 健康には良くないだ...
フィンランド

天然酵母パン 芒種 bousyuのライ麦パン

芒種 leipä(レイパ)とruisleipä(ルイスレイパ) フィンランドでは身近だが、日本ではあまり見かけないと感じているものにライ麦パンがある。フィンランド語ではパンのことをleipä(レイパ)、ライ麦パンのことはruisleipä(...
フィンランド

ヘルシンキのパン屋 Avikainen

Bread made from cats at Avikainen in Helsinki Finland Avikainenは、ヘルシンキにある老舗のパン屋。猫型のパンがディスプレイされているのは、店主が大の猫好きだからであって、猫が材料...
フィンランド

コスケンコルヴァと土筆

近所の河川敷を散歩していると、ビニール袋を手に土手に張り付いて土筆を採っている人たちの姿を見かけるようになった。そんな光景に触発されて、僕たち夫婦もさっそく土筆を採ってきた。 「土筆を採るには、まず土筆眼にならなければならない」というのが、...
スポンサーリンク