レーニンの貯金箱

Bookshop Tampere Finland 2013
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小銭入れに500円玉を見つけると、ちゃりんちゃりん、と貯金箱に放り込んでいる。
陶製の赤い郵便ポストの形をした貯金箱だ。
以前、郵便局で貯金口座を開いたときにもらった。

貯金箱には、テープでウラジーミル・レーニンのバッジがくっつけてある。
直径2センチほどの丸い金属製で、彼の顔がかたどってある。

フィンランドにいた頃、タンペレのレーニン博物館を訪れた際に買った。
でもなぜ、タンペレにレーニン博物館が? よくわからない。

そういえば、当時は近所にムーミン博物館もあったが、どこかへ引っ越してしまった。
同じ町内会でウラジーミルとムーミンパパの間に何かいざこざでもあったのかもしれない。ムーミン谷で革命でも起こされたのではたまったものではない。

赤い色の貯金箱にくっついて、我が家のウラジーミルはまんざらでもないといった顔つきだ。
よく見たら、この貯金箱には「取集時間」のシールが貼ってあった。
「平日は一日につき4回、土日は2回」とある。
手が込んでいる、本物そっくりだ。

ただ、以前から疑問に思っていたことがある。
かれこれ10年以上この貯金箱を使っているが、500円玉がちっとも貯まらない。
ひょっとして、ウラジーミルが再び革命を計画していて、地下で資金を集めているとしたら。
ひょっとして、我が家の貯金箱からも。
平日は一日につき4回、土日は2回。

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