日々

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猫曜日

ある休日の朝、うちの奥さんと。きょう、どうする?朝ごはん食べたら、パァーと外にでかけたいな。昼はどこかで適当にすませてさ、疲れたら家に帰ってゴロゴロして、夕ごはん食べたら近所を散歩して、帰ってきたら寝る、っていうのはどうだろ?猫みたいだな。
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やっぱり『積みわら』で

ちょっと前に、名古屋市美術館でモネの『積みわら』をみた。『積みわら』というタイトルだが、本当はわらではない。脱穀前の麦の穂を積み重ねたものらしい。図録にそうあった。紡錘形に頭の尖った「積みわら」の大きのと小さいのが二つ、夕暮れ時のフランスの...
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希望的観測

夜道を歩いてたら、小さな黒い物体が足元をススーと横切った。あっ、と思って立ち止まった。たぶんGだ。でもひょっとしたらコオロギかもしれない。「今Gが横切ったよ」一緒にいたうちの奥さんが、ぼくの希望的観測を打ち砕いてくれた。やっぱりか。今年の初...
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ツバメのまなざし

……「たとえば、わたくしたちツバメは、巣をつくった家の壁に、あとからやってくるツバメへの伝言として、いつものしるしを書き残します。これをごらんください。」とスキマーは、先生の足もとの砂の上に、いくつかの十文字やしるしをつけました。「これは、...
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さだまさしと愛知県警

Hakaniemi Helsinki Finland 2006愛知県の名古屋市平針にある運転免許試験場の免許講習では、さだまさしの『償い』という曲が流れるそうだ。優良運転者なのに更新期日を過ぎてしまい、平針の運転免許試験場まで出かけなくては...
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スマートフォンと鼻くそほじり

raitiovaunussa Helsinki tammikuu 2004「あれか? わからん。けど、こうじゃないかと思うことはある。いいかい、あのサブロボットはデイブの〈指〉なんだ。いつもそう言ってきただろう。で、思うにだ、デイブが気が触...
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十月の信頼できない海馬

マーティンは、秋がまたやってきたのを知った。犬が、秋の風と霜と、木の下で醸酵したリンゴの匂いをもって走りこんできたからだ。犬は、時計のゼンマイのようなその黒い毛のなかに、キリン草、夏の名残りのほこり、ドングリの殻、リスの毛、飛び去ったコマド...
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円頓寺のパン屋 芒種の旨いクリームパン

このあいだ、うちの奥さんと二人、ぶらっと自転車で名古屋駅界隈に向かった。名古屋市長選挙とか、フランス大統領選挙とか、メディアが煽る戦争勃発の恐怖とか、いろいろあるにせよ、ともかくよく晴れた気持ちのいい日曜日だった。新しくできたJRゲートタワ...
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「アンナ・カレーニナ」を探して、トルストイ『アンナ・カレーニナ』望月哲男訳

The veiw from Pasilan silta Helsinki 2005 「復讐するは我にあり、我はこれを報いん」「ローマの信徒への手紙12-19」の主の言葉よりトルストイ『アンナ・カレーニナ』のエピグラフ(光文社古典新訳文庫) ...
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いくぶんか幸福な存在によって演じられる悲劇『ウディ・アレンの夢と犯罪 (Cassandra’s Dream)』(2007)

映画『ウディ・アレンの夢と犯罪』は、ウディ・アレン監督による「ロンドン三部作」の三作目にあたる。英語の原題はCassandra's Dream、カッサンドラの夢。oxymoron的というのか、不吉なタイトルだ。夢や希望がかなうことはなさそう...
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