2015-05

フィンランド

Made in FinlandのAKとMade in RussiaのNokia,トマス・ピンチョン『ヴァインランド』 Thomas Pynchon / Vineland

Nokia (Made in Russia) 小説や映画の中で「フィンランド」という単語を見つけたり聞いたりすると嬉しくなる。それが全く予期していない時はなおさらに。最近初めてトマス・ピンチョンの『ヴァインランド』を読んだ。その中で「フィン...
短篇小説

#003 スティーヴン・キング「魔性の猫」、ハチワレ猫の復讐

猫の顔は、まっぷたつに割れていた 片側は白く、片側はまっ黒だったのだ。黒と白をわかつ線はたいらな額のてっぺんから鼻の頭を抜けて口まで、一直線に走っている。 スティーヴン・キング「魔性の猫」白石朗 訳(『夕暮れをすぎて』所収)文春文庫 The...
短篇小説

#002 カズオ・イシグロ「夕餉」、黄昏時のホラー

口の重い語り手、鎌倉の古い日本家屋。小津安二郎監督がラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の小説を映画にしたら、こんなふうになるのではないか。
フィンランド

Vappuもおわり、夏へと向かうフィンランド

A couple on Vappu in Helsinki 2006 Vappu、学生の日 フィンランドの5月1日はVappuだ。Vappuとはフリーとか自由とかオープンという意味だ。「学生の日」でもあるらしい。 高校卒業のシンボルである白...
短篇小説

#001 星新一「おーい でてこーい」、超時空ショートショート

都会から離れた小さな社で発見された「穴」が「原子炉のカス」、「引き取り手のない浮浪者の死体」、「かつての恋人ととった写真」などを始末してくれる。現代の多欲追求社会を痛烈に批判した超時空ショートショート。メビウスの帯型に属する。
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