レコードのクリーニングに、水の【激落ちくん】を使っている。特にパチパチ音が酷いレコードに有効だが、あくまでも邪道の自己流だ。
まず、水の【激落ちくん】をオーテクの湿乾両用のクリーナーAT6012aに吹きかけ、ターンテーブルに載せたレコード盤の溝に沿ってクリーナーを動かす。
適宜、柔らかい布で盤面に残った水分を軽く拭ってやる。
盤面に少し水分が残っていても構わず針を落としてレコードを聴く。溝に残った汚れがレコード針によって掻き出されるような気がするからだ。
片面を聴き終わったら、念のためもう一度布で軽く拭いてやる。
静電気が気になるときは、そのあと消毒用エタノールと精製水を配合した洗浄液を使って同じ要領でクリーニングする。
レコード針を湿ったままにしておいてはいけない。その都度、針先を専用の液で洗浄する。
そうやって繰り返し聴いているうちに、中古レコードのパチパチ音が少しずつ減って、だんだんクリアーな音になってくる気がする。
キース・ジャレットのザ・ケルン・コンサート(ECM)の中古レコードを買ったときは、当初その盛大なパチパチ音にがっかりした。盤面は購入時に確認していたものの、目に見えない汚れが溝に溜まっていたのだ。値段が相場より安かったのはそのせいだったのだろう。
とはいえ、お気に入りのレコードなので聴く頻度も高い。ターンテーブルに乗せるたびに根気よく上記の方法を試みたところ、今ではパチパチ音はさほど気ならない程度まで低減されてきた。
聴けば聴くほど綺麗になるという寸法だ。泣けば泣くほど綺麗になる女みたいなものかもしれない。
レコード好きにとっては、クリーニングをどうするか、という問題がつきまとう。あまり神経質にはならず、ほどほどにして、音楽を楽しみたい。
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