*1997年を1とした場合の倍率
参照データ:World Bank
1997年(約20年前)と比べて、生産年齢人口は、日本が12%減、フィンランドは6%減だ。
GDP(名目)は、フィンランドが1.88倍。一方、日本はたったの1.12倍と、この20年ほとんど増えていない。
フィンランドは総資本形成(投資総額)が1.89倍、日本は0.88倍。経済成長と相関関係があるのは、よく言われる少子化とか人口減少ではなく、投資にあるのではないか。
どうしてフィンランドで投資が増え、日本では減っているのだろう。AIやロボット開発に投資をして、生産年齢人口が減った分、自動化で埋め合わせをしようと考えているのだろうか。だとしたら、そういうのは日本が得意だったはずのに。どうなっているのだろう。
最近よく、年配の人が若い人に対して「若者の〇〇離れ」(〇〇にはお金の掛かりそうなものが入る)と批判したり、逆に若い人からは「〇〇の若者の離れ」という反論を聞くけれど、「離れ」ているのは投資なのではないだろうか。「日本の投資離れ」とか「投資の日本離れ」というのが実際のところのように思える。
じゃあどうすれば投資が増えるのかについては、素人考えだけれど政府が財政出動すればいいだけのように思えるのだが、ダメなのかな? せめて来年10月の消費税増税を止めてくれるだけでもいいのだけれど。
なんにせよ、むやみに世代間で責任を押し付け合わせ、争わせようとするテレビや新聞といった大手メディアの印象操作には引っかかりたくない。ふんわりとした印象だけで熱くならずに、ある程度は事実に即して、なるべく頭を冷やして考えたいものだ。
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