短篇小説 #044 大江健三郎「奇妙な仕事」、ふくらはぎを指の腹で Leg, 『しぐさの英語表現辞典』小林祐子著 画:改田昌直、クロイワ・カズ、研究社三月の終わりに附属病院がアルバイトを募集している。実験用に飼っていた犬150匹を処分する仕事だ。この大学の学生である「僕」と女子学生、私大生、犬殺しの四人が効... 2022.12.08 2024.10.11 短篇小説
短篇小説 #043 フリッツ・ライバー「バケツ一杯の空気」、世界終末後のラブストーリー Snowing night, Joulukuu Finland 2003世界の終末後を描くポスト・アポカリプスものといったら、真っ先に思い浮かぶのがこの短篇小説だ。だしぬけにあらわれた暗黒星が太陽から地球を奪い、太陽系の限界集落まで連れ去っ... 2022.10.21 2024.10.12 短篇小説
フィンランド ヘルシンキの音屑 Arabianmäki Helsinki 2006ヘルシンキは夏めいてくるとバカンス・シーズンへ突入する。街からフィンランド人の気配が薄れると同時に、異邦人観光者の姿が現れ始め、慣れ親しんだ静けさのかわりに、よそよそしい静けさが流れる。不思... 2022.10.19 2025.04.09 フィンランド
フィンランド フィンランド人はラーメンの夢を見る 中華そばはじめて日本に来たフィンランド人の友人に、ラーメン屋に連れて行ってほしい、と頼まれたことがある。伊丹十三の映画『タンポポ』を観て以来、いつか日本に行ったら、映画のようなラーメン屋のカウンターでずるずると音を立ててラーメンを食べるのが... 2022.10.18 2024.05.06 フィンランド
日々 私はカダフィ大佐の娘です 鶴舞公園のバラ園、2022年4月フォローバックしたてのインスタグラム・アカウントから送られてくるDMには注意が必要だ。それが「私はカダフィ大佐の娘です」という一文からはじまるような場合はなおさら。その英語の長文からなるDMを最後まで読み終え... 2022.10.05 2023.03.14 日々
日々 スペンサリアンの#ed1c16 coca-cola Spencerian script夜空に浮かぶコカ・コーラのロゴはスペンサリアン書体 (Spencerian script) 。書体の創始者がプラット・ロジャース・スペンサー (Platt Rogers Spencer ... 2022.09.22 2023.09.21 日々
日々 モッシュ vs. ヘドバン cat bangingヘドバンの規制には反対するうちの奥さんが、モッシュなんて、たわけもんのやることじゃあ、フン、と鼻で笑った。あっ、へそ毛が乳毛を笑った。へそ毛が乳毛を笑いましたね。中島らも・いしいしんじ『その辺の問題』 2022.09.20 2023.03.11 日々
フィンランド 夏が来て、終わった Syyskuu 2022 Finland photo by Tiina O-H九月の3分の1が過ぎた頃、フィンランドの友人からEメールが届いた。そこに、It´s all about the war and energy crisis. とい... 2022.09.17 2024.05.06 フィンランド
日々 September Fourteenth Pat Metheny Group - American Garage (1979)ある朝早く、布団の中でウトウトとしながら、ある友人にどうしてもというわけでもないが、なんとなく早く伝えておきたい用件を思い出した。起床後すぐ、携帯電話でテキ... 2022.09.15 2023.03.11 日々
日々 九月半ばに Syyskuu 2022高校3年生のとき、自分の机の上に鉛筆で、なにやら魔法陣のようなマス目をひいて数字を書き込んでいる友人がいた。これ何?と近寄ってよく見てみたら、卒業までのカレンダーだった。一日でもはやく高校生活が終わって欲しいからな、... 2022.09.13 2024.05.06 日々