じつぷり

日々

大学は出たけれど、参天製薬の大学目薬

参天製薬の大学目薬進行性の失明ではないかと私は動転した、そしてそのかみ、十九世紀に至るまで、ナス科植物のベラドンナから抽出した目薬を、女性のオペラ歌手は舞台に上がる前、若い娘は求婚者に引きあわされる前に、網膜に二、三滴垂らしたものだという話...
フィンランド

週末のない男

Salmiakki Koskenkorva毎週月曜日のフィンランド語の授業で、先生のMaijaさんがいつも、真っ先にぼくたちに問いかけるのは、こんな質問だった。Mitä sinä teit viikonloppuna?週末は何をしていました...
フィンランド

地図にある町

KUVA-TARHA OY (Tampere Finland), 2004PCのハードディスクにフィンランドの学校で撮った古い写真を見つける。かなり大雑把ではあるが、いちおうタンペレの地図だ。どうやら写真店の場所を示しているようである。フィ...
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フィンランド

KORONA

"KORONA VIRUS"フィンランドの友人のお母さん(サヴォンリンナ)からグリーティングカードが届いた。手書きの英語でしたためられた、近況を伝える言葉を追っていくうち、CではなくKで始まる "KORONA" という文字に目が留まった。あ...
日々

ロシアのエミィ

何年か前のことだが、クラシック・ギタリストのロシア人(桑名市在住)の知人と話していたら、レコード会社のEMI(イーエムアイ)のことを「エミィ」と云っていた。「えっ? イーエムアイのことだよね?」と、聞き返したら、「イーエムアイ? エミィです...
日々

ポーの末裔

Cat on the Roof, Dec. 2020 Nagoya近所の自転車屋の店主がエドガー・アラン・ポーにそっくりだ。髪型、顔つき、薄暗い店内で店番をしているときの佇まいが通称「アルティマ・シュール」と呼ばれる、1848年11月撮影の...
日々

バーネットの『小公子』に心が安らぐ

猫ヶ洞池 2020年12月年末年始の読書用にと、図書館で借りてきた10冊ほどの本のうち、小晦日から読みはじめたエミリー・ブロンテの『嵐が丘』を正月に読み終え、ヒースクリフとキャサリンのムーアに別れを告げると、口直しというわけでもないのだが、...
収録作品

収録作品:『笑いの遊歩道―イギリス・ユーモア文学傑作選 』(白水Uブックス) 沢村 潅、高儀 進 編

『笑いの遊歩道―イギリス・ユーモア文学傑作選』 (白水Uブックス) 沢村 潅、高儀 進=編チャールズ・ディケンズ「ミンズ氏といとこ」高儀進 訳Charles Dickens, "Mr. Mins and His Cousin"アントニー・ト...
収録作品

収録作品:『エリアーデ幻想小説全集 第3巻 1974-1982』住谷春也 編・訳(作品社)

『エリアーデ幻想小説全集 第3巻 1974-1982』Mircea Eliade, Vol.3 1974-1982「ブーヘンワルトの聖者」住谷春也 訳Incognito la Buchenwald「ケープ」住谷春也 訳Pelerina「三美...
短篇小説

#040 H・E・ベイツ「ロスト・ボール」、ビリー・ホリデイを聴きながら

伊勢湾 2018隣接するゴルフコースから、ロストボールを探しにきた男、フィリップス(52才)は、海辺の砂丘で、白い砂のくぼみに埋まるように、全身をちぢこめて横になっている若い女に遭遇する。朝から一日中ここにいたけれど、ゴルフボールなど見なか...
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