怪奇幻想

短篇小説

#012 レオノラ・カリントン「最初の舞踏会」澁澤龍彦訳、元祖・残酷不思議ちゃん

東山動植物園 社交界デビューが嫌でしょうがない、不思議ちゃん「あたし」。デビューの舞踏会を動物園のハイエナに代わってもらおうというアイデアを思いつく。ハイエナもそのオファーを二つ返事で引き受ける。 社...
短篇小説

#010 ヘンリイ・カットナー「住宅問題」、妖精の住宅事情

Helsinki 2006 「カリギュラ効果」という心理学用語がある。ローマ皇帝のカリグラが由来らしい。禁止されると、かえって興味が刺激され、やってみたくなるという心理のことだ。 『創世記』のアダムと...
短篇小説

#009 スティーヴン・キング 「人間圧搾機」、悪魔祓いのアイテムに笑い恐怖する

VIRSI KIRJA at Tuomiokirkko in Tampere 2013 ひょんな偶然が重なって悪霊が取り憑いたクリーニング店の「圧搾機」が、次々と人間を巻き込んで食べてしまう、というホ...
短篇小説

#007 アルフォンス・アレ「奇妙な死」、澁澤龍彦のお気に入り

Kumano Sea scape ところで、部屋に飾ってある「海の絵」から海水が溢れ出て氾濫し、溺れてしまう、というような話をついうっかりとでも信じることのできる人がいるだろうか? わたしの友人のアク...
短篇小説

#003 スティーヴン・キング「魔性の猫」、ハチワレ猫の復讐

猫の顔は、まっぷたつに割れていた 片側は白く、片側はまっ黒だったのだ。黒と白をわかつ線はたいらな額のてっぺんから鼻の頭を抜けて口まで、一直線に走っている。 スティーヴン・キング「魔性の猫」白石朗 訳(...
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#002 カズオ・イシグロ「夕餉」、黄昏時のホラー

口の重い語り手、鎌倉の古い日本家屋。小津安二郎監督がラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の小説を映画にしたら、こんなふうになるのではないか。
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