Touch

短篇小説

踝の下のあたりがかたくこわばつた儘、尾崎翠「松林」

Ankle, 『しぐさの英語表現辞典』小林祐子著 画:改田昌直、クロイワ・カズ、研究社おそらく初夏の黄昏時、浜つづきの松林を彼とペツトの犬(太郎)がじゃれ合いながら散歩をして、帰っていく。それだけではない。黄昏時の浜辺に犬、である。何かある...
短篇小説

ふくらはぎを指の腹で、大江健三郎「奇妙な仕事」

Leg, 『しぐさの英語表現辞典』小林祐子著 画:改田昌直、クロイワ・カズ、研究社三月の終わりに附属病院がアルバイトを募集している。実験用に飼っていた犬150匹を処分する仕事だ。この大学の学生である「僕」と女子学生、私大生、犬殺しの四人が効...
フィンランド

Lammassaariで羊に足を舐められる

View from Lammassaari, Helsinki Finland, Kesäkuu 2006ヘルシンキには、フィンランド語で羊の島という意味のLammassaariという自然公園がある。ヘルシンキ中央駅から確か6番のトラムで2...
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短篇小説

メリーさんのアイロニー、ロアルド・ダール「おとなしい凶器」東理夫 訳

Öland Sweden 2003木曜日の午後5時、子羊のように善良で従順な妻メリー・マロウ二(Mary Maloney)は、夫パトリックが仕事から帰ってくるのを待ちわびている。家は暖かく整えられている。妻は妊娠6ヶ月。警察官の夫を尊敬し愛...
フィンランド

フィンランドのTATAMI

TATAMI BIRKENSTOCKフィンランドでは、日本と同じように、家の中では外履きの靴を脱いで過ごしていた。学校の寮でも知人宅でも、すべてそうだったから、たぶんそういう習慣なのだろう。日本の玄関とは違うけれど、ドアを入ったすぐのところ...
短篇小説

猫との遭遇、ロバート・F・ヤング「ピネロピへの贈り物」

いわゆるファーストコンタクトもの。ただし、地球人が宇宙人に、ではなく、宇宙人の少年が猫に初めて遭遇した話。
短篇小説

皮膚を刺激する、ロアルド・ダール「女主人」

Dachshund 田中康夫の「伊豆山 蓬莱旅館」で母と娘が訪れたのは、伊豆のリゾート地にある老舗旅館だった。ロアルド・ダールの短篇小説「女主人」の舞台は、イングランド有数の温泉処でリゾート地のバースだ。 English text ...
短篇小説

古くて新しい実存的な問題、田中康夫「伊豆山 蓬莱旅館」

出戻りで子持ちの「私(江見由佳)」は、母と二人だけで旅行をする。宿泊は伊豆の老舗旅館 蓬莱。懐石膳(鰈とあいなめのお刺身、日本酒)を堪能し、就寝前に母娘で走り湯に入る。「私」は、両親が勧める「信濃町にある医学部出身の内科医で二十八歳」の「非...
フィンランド

取っ手も温めます

行きつけのコーヒー豆専門店の豆箱の前で、いつものグアテマラを豆で注文し、支払いを済ませると、傍らのカウンターに席を勧められる。その場でマスターが淹れてくれたコーヒーを飲みながら話を聞かせてもらう。
日々

トラックボール・ローション

ball on iittala Balloトラックボールを使っている。指先でボールをクルクルまわすだけでカーソルを操作できるので、モノグサな自分にはありがたい。ときどき、カーソルが変な動きをしてコントロールが効かなくなることがある。そんなと...
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