Marraskuu, 11月, November
死者の日にVammalaで
Vammala 2005 Finland 怪談といえば日本では8月だが、フィンランドでは、死者の日がある11月が相応しいかもしれない。 11月の初旬、フィンランドの南西部の町、Vammalaに友人を尋ねて滞在していたときのこと。当時のメモに...
あいまいなフィンランドの11月
Unknown place, Helsinki Finland November 2005 フィンランドの11月は……、特に何もない月、という印象だ。 10月の初雪なんかなかったかのように、雨がポショポショと降るし、クリスマスにはまだ日があ...
誰そ彼時のだるまさんがころんだ
誰そ彼時 名古屋 2020年11月 11月のある日、午後4時頃。近所の広場から「だるまさんがころんだ」と、子どもたちの元気で楽しそうな声が聞こえてきた。 午後6時過ぎ。誰そ彼時、公園の真ん中に立つ電灯が薄暗くぽっかり点灯していた。だるまさん...
古井戸と茶トラ猫
古井戸と茶トラ 小春日和の勤労感謝の日の午後、大通りのすぐ裏の路地を自転車で通りがかったとき、空き地の奥に錆びついた古い井戸のポンプが目に入った。 カメラを向けてシャッターを切ろうとしたら、日影で何かがもぞりと動いた。よく見たら、短毛の茶ト...
ヘルシンキのラウンドアバウト
11月のヘルシンキ郊外のラウンドアバウト。大相撲の土俵のようだ。円の中には何もない、というか「空」がある。河合隼雄の中空構造的物件だ。交差点ではなく、空差点。
熊野灘に石を投げるフィンランド人
あるどんよりと曇った11月の午後のこと。ぼくとJaakkoは熊野の七里御浜を歩いていた。Jaakkoが日本での留学を終えフィンランドに帰る前に、彼の留学先である京都とぼくの住んでいる名古屋の中間地点で会おうということになったのだ。