PR

マーロウいっぱいの桜

日々

近所の桜の木の下に花がたくさん散っていた。雀が蜜を吸うためにちぎって落とした蜜の吸い殻だ。

マーロウのビーカーいっぱいになるまで拾い集めた。部屋に持ち帰って蓋をして眺める。しめた蓋をとると、ふわっと甘い蜜の香りがした。

鼻先を埋めて匂いを嗅いでいたら、鼻がもぞもぞするので何かと思ったら、小さなアリが一匹、鼻の頭を這っていた。とっさにはたき落として潰してしまった。

アリは桜の葉の付け根にある蜜腺から出る蜜を舐めたり、桜の葉についている小さな虫なんかを獲ったりするらしい。このぼっちアリは落ちた花の蜜を舐めていたのだろう。謝ってすむことではないが、ごめん。合掌。

コメント