年明け早々、うちの奥さんに漆継ぎの素材を提供してしまった。モノは三重県伊賀の笹山芳人さんの湯呑だ。
リノリウムの床にではなく、ローテーブルの硬質な積層ベニヤ製天板の角に当たって落ちた。垂直方向にぱっかり割れたザラザラしたU字型の断面が、モノの美しさを内部からも証明していた。
数年前にタンペレにあるフリーマーケットのRadiokirppisで安く買い求め、去年うっかり割ってしまったアラビアのカップのカーブ状をした割れ姿も美しかった。
あまりに美しいので、うちの奥さんとしばらく眺めていた。継いだカップは白地に漆の曲線が美しい。愛着がいっそう増した。
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