
八月は不思議な月だ。永遠に続いてほしいような早く過ぎてほしいような裏腹な気分になる。そんなことを感じる月は他にない。
過ぎゆく八月を惜しむと同時に誕生月の九月が到来するのを、母の胎内で羊水に浸かりながらまんじりともせず待っていたときの感覚が、半世紀以上たった今でも残っているのかもしれない。
それって、発射のカウントダウンが始まったロケットに搭乗する宇宙飛行士のようなもの? いやそれ以上なのでは。赤ちゃんが泣きながら生まれてくるのも無理はない。(宇宙飛行士は泣いたりしないだろうけれど、どうだろう)
フィンランド語で八月elokuuのeloには、生命とか生活、その糧となるものという意味がある。
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