短篇小説 #032 ハードボイルドな頭の体操、トマス・フラナガン「アデスタを吹く冷たい風」宇野利泰 訳 大学生の頃よく観ていた、フジテレビ深夜のクイズ番組『IQエンジン』を思い出す。大高洋夫、勝村政信、筧利夫、筒井真理子など、鴻上尚史の主催する第三舞台の役者さんが多く出演していた。 2019.12.27 2023.11.08 短篇小説
フィンランド 赤いヤカンを探して、アキ・カウリスマキ『罪と罰(Rikos ja rangaistus)』 「処女作にその作家のすべてがある」と言い出したのは誰か知らないが、アキ・カウリスマキ(当時26歳)の処女長編映画『罪と罰(Rikos ja rangaistus)』(1983年)にはピッタリの言葉だと思う。 2019.12.18 2023.02.15 フィンランド
短篇小説 #031 半音階の和音のように、H・E・ベイツ「クリスマス・ソング」大津栄一郎 訳 雨の降るクリスマス・イヴの午後4時、レコード店の二階で声楽を教えるクララのもとに、一人の青年が訪れる。茶色のオーバー、茶色のソフト、こうもり傘、という出で立ちの青年は「クリスマス・ソング」を探している。 2019.12.13 2024.05.07 短篇小説
フィンランド 夜中の散歩 真冬のフィンランドで深夜、一人っきりで近所の森林の中を散歩したことがある。散歩コースは、民家、畑や牧場のエリアと、それ以外の他3分の1ほどが森林に囲まれた、全体としてわりあい平坦な道のりで、時計回りに一周すると小一時間かかる。 2019.12.11 2024.05.06 フィンランド
日々 本の虫 稀覯本でもなく、ごく普通の本なのだけれど、できれば古本で入手したいと思っている本の私的「手配リスト」がある。すぐに見つかり、リストから消去されるものもあれば、どういうわけか、なかなか出会うことのできない難物もある。 2019.12.05 2023.09.21 日々
収録作品 収録作品:H・E・ベイツ『クリスマス・ソング』大津栄一郎 訳(福武文庫) A Christmas Song by H. E. Bates クリスマス・ソングA Christmas Song 軽騎兵少佐The Major of Hussars 水仙色の空The Daffodil Sky 豊穣の麦The Good C... 2019.12.05 2023.11.09 収録作品
収録作品 収録作品:清水義範『国語入試問題必勝法』講談社文庫 カバー装画 山藤章二 猿蟹合戦とは何か 国語入試問題必勝法 時代食堂の特別料理 靄の中の終章 ブガロンチョのルノワール風マルケロ酒煮 いわゆるひとつのトータル的な長嶋節 人間の風景 あとがき 解説 丸谷才一 カバー装画 山藤章二 2019.12.05 2023.11.09 収録作品
フィンランド タンペレのNISHIKI NISHIKI, Tampere Finland 2003 はるばる日本から運搬され、税関も無事通過したNISHIKIは、意気揚々とフィンランドに上陸する。雪道走行用のタイヤに換装し、秘密の使命を帯び、故郷に錦を飾るべく北欧の地を駆け回る。... 2019.12.03 2023.09.21 フィンランド