2019-04

短篇小説

#026 スティーヴン・キング「聾唖者」、キング式ダイエット

主人公の中年男性は、本のセールスマン。家庭の悩みをかかえている。読書週間のキャンペーンで販売先に向かう途中、雨の高速道路で聾唖者のヒッチハイカーをひろう。
短篇小説

#025 ジョー・ゴアズ「真紅の消防車」、虫や動物の比喩が楽しいハードボイルド

私立探偵社<DKA>ダン・カーニー探偵事務所の敏腕調査官パトリック・マイクル・オバノンは、「滞納金全額および経費を集金するか、ブツを回収せよ」という指示書にしたがい、2631ドル55セントの月賦金未納分として、マリン郡ラマララ・ヴァレー地区の真紅の消防車によじのぼり、
フィンランド

取っ手も温めます

行きつけのコーヒー豆専門店の豆箱の前で、いつものグアテマラを豆で注文し、支払いを済ませると、傍らのカウンターに席を勧められる。その場でマスターが淹れてくれたコーヒーを飲みながら話を聞かせてもらう。
日々

空飛ぶ厄除け詩集

飛行機が怖い。恐怖症というほどではないが、空を飛ぶのは好きではない。
日々

深呼吸をしたくなるアルフレッド・シスレーの青い空

Sky on Helsinki 2006ひとつの画布を私はいつも空から始める…私の好きな画家? 同時代に関して言えば、ドラクロワ、コロー、ミレー、ルソー、クールベが私の師匠である。みなが自然を愛し、力強く真摯に感じている。 アルフレッド・シ...
日々

えびす様に向かって

ヱビス 華みやび(サッポロビール)のえびす様小学新一年生の四月、授業初日のことをときどき思い出す。ぼくは授業中に突然席を立って、教卓にいたH先生に向かっていった。H先生は当時50歳ぐらいの男性教員で、ちょっとおなかの出っ張った丸っこくて大き...
フィンランド

ムーミンのハンカチで

フィンランドと日本のちょっとした違いが気になるときがある。たとえば、日本ではよく鼻をすすっているのを見かけるが、フィンランドではほとんど見たことがない。
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