フィンランド

フィンランドの舞姫

「そうらみろや、息がなくても虫は生きているよ。あれをみろ、そげた腰のけむり虫がこっちに歩いてくる。あれはきっと何かの生まれ変わりの途中の虫であろうな。」 土方巽『病める舞姫』白水社 「子供のころ、マイケルが大好きで、彼の音楽に合わせてよく踊...
フィンランド

ヘルシンキで写真のプリントを買う

 

 
フィンランド

フィンランドの岩魚釣りで失われたミミズ

Juhannuspäivä 2006  あそこで釣りをしたのは、たった一度だけ。 持っていたのは30/30のウインチェスター銃だけで、釣具はなにも持っていなかったから錆びた古釘を見つけてきて、それにわたしの幼年時代の亡霊のような白い糸を結び...
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日々

等比級数の回送電車

Night Tram Helsinki 2005 同年代の友人に尋ねてみた。 ─時間が経つのが速く感じない? ─感じる。 ─ひょっとして太陽系になにか異変があって、地球の回転速度が上がっているんじゃ……。 ─歳だよ。 ─やっぱりそうか、ふう...
短篇小説

#029 おぬまたんのミステリ、小沼丹「黒いハンカチ」創元推理文庫

Voionmaan opisto Finland 2003 「こぬま」ではなく「おぬま」。「おぬまたん」とひらがなで記すと、どこかの地方のゆるキャラみたいだけれど、小沼丹は日本の小説家だ。 「黒いハンカチ」は、五月の好く晴れた日に、シューベ...
収録作品

収録作品:小沼丹『黒いハンカチ』創元推理文庫

小沼丹『黒いハンカチ』創元推理文庫 指輪 眼鏡 黒いハンカチ 蛇 十二号 靴 スクェア・ダンス 赤い自転車 手袋 シルク・ハット 時計 犬  あとがき  解説 新保博久
日々

積読解決法

仙太郎の包装紙で折ったブックカバー お早く お召し上がり 下さい 仙太郎 本屋のレジで、カバー(包装)が必要かどうか尋ねられると、お願いします、と答えるのが物心ついてからの習わしになっている。 本のカバーは単なる飾りではなく、ぼくのような粗...
日々

ショウジョウバエ解決法

The cat in a flower pot ショウジョウバエ、だろうか。コバエの二つ三つがダイニングテーブルの上空を優雅に飛行している。 キンチョールを配備して一気に殲滅すればいいのだろうが、テーブルやゴミ箱の蓋の上に着陸したところを、...
フィンランド

フィンランドの銀行口座を閉鎖した

Tampere Joulukuu 2003 今年の六月に、フィンランドに持っていたダンスケ銀行の口座を閉鎖した。 フィンランドで暮らしていた2003年から2006年までの3年間と、その後休眠口座の時期も含め、約16年間お世話になった。当時は...
フィンランド

フィンランドでブラジル人とチェスを指す

フィンランドにいた頃、ブラジル人とチェスを指したことがある。名前はパウロといった。フィンランド語の教室で一緒だった。サンパウロ出身で、ぼくより五つぐらい歳が下だった。
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