じつぷり

日々

熱田神宮の御札

熱田神宮の御札 今年のお正月、初詣に参拝した熱田神宮で、久しぶりに御札を買った。家に帰ってよく見たら、「宮(グウ)」の字の「呂」にノがなく、「ウロロ」になっていた。 じっと見つめていると、なじみのある「熱田さん」が、どこか遠い世界とつながっ...
日々

反重力のベンチを求めて

地下鉄のトンネル、名古屋 2020 名古屋の地下鉄、名城線のとある駅のホームには、誰の仕業か、座面に薄く細い線で「ハゲ」と刻み込まれたベンチが、かつて確かにあった。 僕はハゲではないし、今のところ際立ったハゲの兆候もない。だからというわけで...
日々

高橋の匂い、高橋書店のポケットダイアリーNo.23

高橋書店のポケットダイアリー No.23 何年かぶりに手帳を高橋に変えた。 真新しい頁をパラパラめくったとき、手帳の匂いに不意打ちされた。 早朝の台所からただよってくる、出汁のよくきいたお味噌汁のような、すがすがしくて懐かしい匂いだ。 今朝...
スポンサーリンク
フィンランド

ほどほど、そこそこ

マグヌス・エンケル ぼくら夫婦は、フィンランドのタンペレ郊外とカーリスで2年ほど過ごしたあとの2005年、ヘルシンキの美術学校Taik(現アールト大学)の写真学科(Non-degree)に入学願書を提出した。 提出書類には、課題のポートフォ...
フィンランド

フィンランド式にナイコン

Nikon NewFM2 フィンランドに来て、まだ間がない頃のこと。カメラ好きのフィンランド人の同級生たちとおしゃべりをしていて、「ナイコン」という言葉をよく耳にした。 何のことだろうと思い、あるとき「ナイコンって何?」とたづねたら、そのう...
日々

大学は出たけれど、参天製薬の大学目薬

参天製薬の大学目薬 進行性の失明ではないかと私は動転した、そしてそのかみ、十九世紀に至るまで、ナス科植物のベラドンナから抽出した目薬を、女性のオペラ歌手は舞台に上がる前、若い娘は求婚者に引きあわされる前に、網膜に二、三滴垂らしたものだという...
フィンランド

週末のない男

Salmiakki Koskenkorva 毎週月曜日のフィンランド語の授業で、先生のMaijaさんがいつも、真っ先にぼくたちに問いかけるのは、こんな質問だった。 Mitä sinä teit viikonloppuna?週末は何をしていま...
フィンランド

地図にある町

KUVA-TARHA OY (Tampere Finland), 2004 PCのハードディスクにフィンランドの学校で撮った古い写真を見つける。かなり大雑把ではあるが、いちおうタンペレの地図だ。どうやら写真店の場所を示しているようである。フ...
フィンランド

KORONA

"KORONA VIRUS" フィンランドの友人のお母さん(サヴォンリンナ)からグリーティングカードが届いた。 手書きの英語でしたためられた、近況を伝える言葉を追っていくうち、CではなくKで始まる "KORONA" という文字に目が留まった...
日々

ロシアのエミィ

何年か前のことだが、クラシック・ギタリストのロシア人(桑名市在住)の知人と話していたら、レコード会社のEMI(イーエムアイ)のことを「エミィ」と云っていた。 「えっ? イーエムアイのことだよね?」と、聞き返したら、「イーエムアイ? エミィで...
スポンサーリンク