2022-10

短篇小説

#043 フリッツ・ライバー「バケツ一杯の空気」、世界終末後のラブストーリー

Snowing night, Joulukuu Finland 2003世界の終末後を描くポスト・アポカリプスものといったら、真っ先に思い浮かぶのがこの短篇小説だ。だしぬけにあらわれた暗黒星が太陽から地球を奪い、太陽系の限界集落まで連れ去っ...
フィンランド

ヘルシンキの音屑

Arabianmäki Helsinki 2006ヘルシンキは夏めいてくるとバカンス・シーズンへ突入する。街からフィンランド人の気配が薄れると同時に、異邦人観光者の姿が現れ始め、慣れ親しんだ静けさのかわりに、よそよそしい静けさが流れる。不思...
フィンランド

フィンランド人はラーメンの夢を見る

中華そばはじめて日本に来たフィンランド人の友人に、ラーメン屋に連れて行ってほしい、と頼まれたことがある。伊丹十三の映画『タンポポ』を観て以来、いつか日本に行ったら、映画のようなラーメン屋のカウンターでずるずると音を立ててラーメンを食べるのが...
日々

私はカダフィ大佐の娘です

鶴舞公園のバラ園、2022年4月フォローバックしたてのインスタグラム・アカウントから送られてくるDMには注意が必要だ。それが「私はカダフィ大佐の娘です」という一文からはじまるような場合はなおさら。その英語の長文からなるDMを最後まで読み終え...
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