Somatosensory

フィンランド

取っ手も温めます

行きつけのコーヒー豆専門店の豆箱の前で、いつものグアテマラを豆で注文し、支払いを済ませると、傍らのカウンターに席を勧められる。その場でマスターが淹れてくれたコーヒーを飲みながら話を聞かせてもらう。
日々

トラックボール・ローション

ball on iittala Ballo トラックボールを使っている。指先でボールをクルクルまわすだけでカーソルを操作できるので、モノグサな自分にはありがたい。 ときどき、カーソルが変な動きをしてコントロールが効かなくなることがある。そん...
短篇小説

#015 サキ「スレドニ・ヴァシュタール」、口うるさい女性に対する無口な反逆

Ylinen Finland 2003 病弱で奔馬のような想像力の持ち主である10歳の孤独なコンラディンが、従姉で保護者の口うるさい「あの女」ミセス・デ・ロップに「絶対内緒」で飼っていたもの、それはフーダン種の牝鶏と大イタチのスレドニ・ヴァ...
日々

久しぶりに自転車で転ぶ

Tampere 2003 先日、雨の日に自転車(ママチャリ)で転んだ。近所の堤防を走っていたときのこと。ゆるくカーブしたアスファルトに水たまりがあって、それを避けようとしたが前輪が泥にさらわれた。思い上がって曲がりきれるはずだと思い、スピー...
短篇小説

#012 レオノラ・カリントン「最初の舞踏会」澁澤龍彦訳、元祖・残酷不思議ちゃん

東山動植物園 社交界デビューが嫌でしょうがない、不思議ちゃん「あたし」。デビューの舞踏会を動物園のハイエナに代わってもらおうというアイデアを思いつく。ハイエナもそのオファーを二つ返事で引き受ける。 社交界へ出たばかりの頃、あたしはよく動物園...
短篇小説

#009 スティーヴン・キング 「人間圧搾機」、悪魔祓いのアイテムに笑い恐怖する

VIRSI KIRJA at Tuomiokirkko in Tampere 2013 ひょんな偶然が重なって悪霊が取り憑いたクリーニング店の「圧搾機」が、次々と人間を巻き込んで食べてしまう、というホラー。とんでもなくバカバカしい話だけれど...
短篇小説

#004 ピエール・ガスカール「小さな広場」、指先でぷにゅっとしたくなる

新明解国語辞典 第五版(小型版) フランスの小説家、ピエール・ガスカールの短編小説「小さな広場」を読んでいたら「膕」という漢字がでてきた。 ぼくはよく彼女の通り道で土いじりをしていたので、彼女の踵が顔すれすれに土を踏みしめたり、黒いスカート...
短篇小説

#003 スティーヴン・キング「魔性の猫」、ハチワレ猫の復讐

猫の顔は、まっぷたつに割れていた 片側は白く、片側はまっ黒だったのだ。黒と白をわかつ線はたいらな額のてっぺんから鼻の頭を抜けて口まで、一直線に走っている。 スティーヴン・キング「魔性の猫」白石朗 訳(『夕暮れをすぎて』所収)文春文庫 The...
スポンサーリンク