2020-05

短篇小説

#038 ジョン・チーヴァー「巨大なラジオ」村上春樹訳、ザブザブ読める

ジョン・チーヴァー「巨大なラジオ」村上春樹 訳(『巨大なラジオ / 泳ぐ人』新潮社) たとえば1970年代日本で、陽の当たる屋上で寝転んでいる忌野清志郎(高校生?)の、内ポケットのトランジスタ・ラジオから流れてくるのは、リバプールやベイエリ...
短篇小説

#037 リング・ラードナー「この話もう聞かせたかね」、モリッシーも読んだかもしれない

それから別にひとり若い男がいたが、容貌といい健康さといい、若さの見本みたいな青年でね、まずスカンジナビア系でしょう、金髪でまさにヴァイキングの子孫にふさわしい逞しき若者だったねえ。
日々

ずっと低空飛行

English text At the last moment, with a bare twenty feet of runway left, Gould sat back sharply in his seat, almost pull...
日々

埴輪との十分な距離

埴輪 武人 武人型の埴輪をお土産にもらった。枕元において毎晩眺める。本物と比べてはいけないが、造形的にはかなりぼんやりとしている。ふと思い立って、空洞のボディにLEDの懐中電灯を差し込んでみた。結構怖い。なるほど、これは大魔神だ。 次は美豆...
日々

肩にもキンカン

新旧のキンカン100mlと120ml ■効能又は効果■虫さされ、かゆみ、肩こり、腰痛、打撲、捻挫■用法及び用量■1日数回、患部に適量を塗布してください。 キンカンの説明文 2013年7月改訂(第5版、記載要領変更に伴う改訂) 肩が痛くてぐる...
フィンランド

タンミサーリの寺子屋

自分の「最終学歴」を振り返ると、なんだか居心地が良くない。むりやり抱っこされた猫のように、グルングルンして逃げ出したい気分だ。どうしたらいいんだろう。 試しに、フィンランドのタンミサーリ(エケナス)の森にポツンとある一軒家の、寺子屋のような...
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