ブッキッシュ

日々

シャーロック・ホームズとツバメノート

ツバメノートとバスカヴィル家の犬延原謙の訳によるシャーロック・ホームズを読み始めたのは、中学生になるかならないかの頃だった。お小遣いを掴んで、駅前の書店まで出かけては、背表紙が空色の、久野純によるカバーデザインの新潮文庫を一冊一冊買い集めた...
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書肆山田の本 1970-2021

リーフレット「書肆山田の本 1970―2021」のことは、執筆者の一人でもある俳人の馬場駿吉さんからきいて、2021年3月に名古屋のちくさ正文館書店で買った。あるとき、ちくさ正文館書店の古田一晴店長を訪ねて来店していた、書肆山田代表の鈴木
日々

イッセー尾形のブックカバー

イッセー尾形のブックカバーイッセー尾形のブックカバーは、アトムおじさんを初めて観たあとの名古屋のライブ会場で買った。ライブ終了後の恒例のサイン会で、着替えたばかりのシャツに汗を滴らせながらペンを走らせるイッセー尾形に、それまでにない新しい路...
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モーゼの気持ち

石を聞く肖像 | 木之下 晃大きくて重い。まるで石のようだ。名古屋市図書館の定期図書整理で、『石を聞く肖像』木之下 晃著、が放出されていた。公共の図書館は公的な積読施設だと思っていたのだが、最近は積読本の民営化が進んでいる。こういう本こそ図...
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正文館書店で『吸血鬼は夜恋をする』に遭遇

正文館書店 本店本好きの知人から、名古屋の東片端にある正文館書店本店が、六月で閉店し取り壊しされると聞き、日曜の午後遅く、うちの奥さんと連れ立って、江戸時代には武家屋敷があった界隈に店舗を構える書店まで20分ほど自転車を走らせた。せっかくだ...
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丸善のブックカバー

MARUZEN NAGOYA丸善のブックカバーは、背表紙のほぼ真ん中にNAGOYAがくるようになっている。少し東西にずれて、HAMAMATSU、KYOTOがくることもある。きちんとNAGOYAなら、やっぱり気分がいい。
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丸善で

丸善・名古屋本店に行く。5階にある人文書のコーナーで、『私のティーアガルテン行』平出隆(著)を手にとり、エレベーターで1階まで降りていく。
日々

本の虫

稀覯本でもなく、ごく普通の本なのだけれど、できれば古本で入手したいと思っている本の私的「手配リスト」がある。すぐに見つかり、リストから消去されるものもあれば、どういうわけか、なかなか出会うことのできない難物もある。
日々

積読解決法

仙太郎の包装紙で折ったブックカバーお早く お召し上がり 下さい仙太郎本屋のレジで、カバー(包装)が必要かどうか尋ねられると、お願いします、と答えるのが物心ついてからの習わしになっている。本のカバーは単なる飾りではなく、ぼくのような粗忽者にと...
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ジョゼフの残り香

令和元年五月、東京五月のある日、千葉県佐倉にあるDIC川村記念美術館でジョゼフ・コーネルの展覧会をみた。コラージュと箱の作品群の間を、水族館のガラスの水槽を泳ぐ魚のようにグルグル廻って、ジョゼフのメランコリーにどっぷりとつかり、午後、JR総...
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