短篇小説 #049 ハインリヒ・フォン・クライスト「ロカルノの女乞食」、女幽霊の跫音 ハインリヒ・フォン・クライスト「ロカルノの女乞食」種村季弘訳イギリス南部のリゾート地、バースを舞台にしたロアルド・ダールの「女主人」では、生きている女が恐ろしいと思ったが、やっぱり女の幽霊も恐い。この短篇小説の舞台はスイス南部のリゾート地ロ... 2023.11.09 2024.10.11 短篇小説
短篇小説 #048 星新一「肩の上の秘書」、AI搭載のインコ型ガジェット インコにつぶやくゼーム氏 真鍋博による挿絵 新潮文庫旧版近未来のゼーム氏もの。主婦、部長、バーのママなどと会話しているようで、実際は、肩の上のインコ型ガジェットにつぶやいているだけのゼーム氏。そうすると、インコが状況に応じて、あるときは雄弁... 2023.03.31 2024.10.11 短篇小説
短篇小説 #047 マンスフィールド「園遊会」、食パンダッシュ少女の元祖 キャサリーン・マンスフィールド「園遊会」小説の始まりのところで、主人公の少女ローラがバタつきパンを持って庭に飛び出すシーンがある。 English text Away Laura flew, still holding her piece... 2023.03.13 2024.10.11 短篇小説
短篇小説 #046 サキ「話上手」| Saki, “The Story-Teller” Templecombe on Apple Maps 2023ある暑い日の午後、イングランド南部のテンプルコウムに向かう列車内で、叔母に連れられた小さな女の子二人と男の子一人に、たまたま同席した独身男がお話を語って聞かせる。「むかしむかしある... 2023.01.24 2024.10.11 短篇小説
短篇小説 #045 尾崎翠「松林」、小さな松毬のような踝 Ankle, 『しぐさの英語表現辞典』小林祐子著 画:改田昌直、クロイワ・カズ、研究社おそらく初夏の黄昏時、浜つづきの松林を彼とペツトの犬(太郎)がじゃれ合いながら散歩をして、帰っていく。それだけではない。黄昏時の浜辺に犬、である。何かある... 2022.12.10 2024.10.11 短篇小説
短篇小説 #044 大江健三郎「奇妙な仕事」、ふくらはぎを指の腹で Leg, 『しぐさの英語表現辞典』小林祐子著 画:改田昌直、クロイワ・カズ、研究社三月の終わりに附属病院がアルバイトを募集している。実験用に飼っていた犬150匹を処分する仕事だ。この大学の学生である「僕」と女子学生、私大生、犬殺しの四人が効... 2022.12.08 2024.10.11 短篇小説
短篇小説 #043 フリッツ・ライバー「バケツ一杯の空気」、世界終末後のラブストーリー Snowing night, Joulukuu Finland 2003世界の終末後を描くポスト・アポカリプスものといったら、真っ先に思い浮かぶのがこの短篇小説だ。だしぬけにあらわれた暗黒星が太陽から地球を奪い、太陽系の限界集落まで連れ去っ... 2022.10.21 2024.10.12 短篇小説
短篇小説 #042 ロアルド・ダール「おとなしい凶器」、メリーさんのアイロニー Öland Sweden 2003木曜日の午後5時、子羊のように善良で従順な妻メリー・マロウ二(Mary Maloney)は、夫パトリックが仕事から帰ってくるのを待ちわびている。家は暖かく整えられている。妻は妊娠6ヶ月。警察官の夫を尊敬し愛... 2021.11.04 2024.10.12 短篇小説
収録作品 収録作品:ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』伊藤典夫編・訳 ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF) | ロバート・F・ヤング九月は三十日あったThirty Days Had September魔法の窓Magic Windowジョナサンと宇宙クジラJonathan and the Space W... 2021.10.05 2023.09.22 収録作品
短篇小説 #041 ロバート・F・ヤング「九月は三十日あった」、ヤングのSeptember Love ロバート・F・ヤング「九月は三十日あった」伊藤典夫訳時は2061年、学校教育が完全民営化され、学校や教師が絶えて久しいアメリカ。春のある日、妻子ある男が会社帰りに学校教師を買って帰る。ダンビーは古道具屋のウィンドウで「学校教師」を見初める。... 2021.10.04 2024.11.20 短篇小説