じつぷり

日々

旧中村遊郭にある仏教の聖地、ネパールカレーのLUMBINIカレーハウス

この前の成人の日に、知り合いのO氏に誘われて、僕たち夫婦と三人で、名古屋市中村区大門町にある<LUMBINIカレーハウス>という名前のネパールカレー屋をおとずれた。 JR名古屋駅の西口から、ビックカメラとシネマスコーレの間の筋をしばらく真っ...
フィンランド

白川公園に住んでいたフィンランド人

白川公園のマネキン村、名古屋 2001年頃 「かつて、名古屋の白川公園に住んでいたことがある」2004年にフィンランドのKarjaaの国民学校で知り合った、Esaという名のフィンランド人が初対面の会話の中でそう言ったことを覚えている。 本州...
日々

夢見を誘うラヴ・ストーリー、カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』Kazuo Ishiguro: The Buried Giant

Öland, Sweden 2003 『わたしを離さないで』から十年ぶりの新作となる、カズオ・イシグロの小説『忘れられた巨人』を読んだ。アーサー王伝説時代のブリテン島を舞台に、老夫婦がおぼろげな記憶をたよりに息子を訪ねて旅をするという物語だ...
スポンサーリンク
日々

『セッション(Whiplash)』のフレッチャー vs. 『セロ弾きのゴーシュ』の狸の子

Tampere, Finland 2003 去年から、うちの奥さんがマヨネーズを自分で作るようになった。市販のマヨネーズが嫌いな僕のために、というわけではなく、美味しいポテトサラダを食べたいという、彼女の食い意地を出発点とした習慣だ。 自家...
短篇小説

#006 イサク・ディーネセン「バベットの晩餐会」、フィルムも紙も美味しい

ハリウッドでフィルムを食べている羊に向かって山羊が「美味いかね?」と聞くと、羊が「原作(紙)の方が美味かった」なんていうジョークがあるように、映画(フィルム)を原作の小説(紙)を比べて良いとか、悪いとか言われることがしばしばある。 そもそも...
短篇小説

#005 フィリップ・K・ディック 「猫と宇宙船」、猫の名前はノーマン

猫の肉球は、パソコンのキーボードとかリモコンのボタンを正確に打つようにはできていない。だから間違いもおこるし、飼い主にとっては不都合だ。その類のものは猫から遠ざけなければならない。これが実はなかなか難しい問題なのだ。 フィリップ・K・ディッ...
フィンランド

アールト大学(Aalto University) の「鉛筆と紙」

View from TAIK / Helsinki 2005 かつて、TAIK(タイキあるいはタイク)と呼ばれていたヘルシンキの美術大学(現在はフィンランドを代表する建築家でデザイナーでもあった、Aalto の名前を大学名にしている)がある...
日々

祖父母の冷蔵庫に残っていたヤクルト

ヤクルトの空になった容器 近所に住んでいた祖父母の家には、狭い台所に小さな冷蔵庫があった。そこにはいつも、少しだけ期限切れになったヤクルトが何本も残っていた。 子供の頃、遊びに行く度に「冷蔵庫の中にヤクルトがあるで、全部飲んでくれんかな。残...
フィンランド

ヘルシンキ空港における入国審査官とのスモールトーク

Tampereen Kauppahalli Finland 2004  チューリヒ発の飛行機を降り立った客は十人ほどだったというのに、リングウェイ空港で荷物が上がってくるまでに小一時間、それから税関を出るまでにさらに一時間がかかった。という...
フィンランド

マンネルヘイミン通りのストーリーテラー

Helsinki 2006 僕は外国にいると、見知らぬ人からよく声をかけられる、ような気がする。不慣れな外国で、突然声をかけられるので驚くのだけれど、そのことで嫌な思いはしたことがない。むしろそこに住む人々との偶然に発生するちょっとしたコミ...
スポンサーリンク