武人型の埴輪をお土産にもらった。
枕元において毎晩眺める。
本物と比べてはいけないが、造形的にはかなりぼんやりとしている。
ふと思い立って、空洞のボディにLEDの懐中電灯を差し込んでみた。
結構怖い。
なるほど、これは大魔神だ。
次は美豆良の埴輪でもやってみたいなと思い、ハッとなった。
いつの間にか、埴輪の虜になっているではないか。
美豆良の次は、巫女、犬、馬、猿、猪、踊る人々……。
このままでは埴輪群に囲まれてしまう。
このようなささいなきっかけから、人は埴輪から抜け出せなくなっていくのかもしれない。
埴輪と十分な距離を取る必要があると思った。
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