小津 安二郎

フィンランド

フィンランドには蝉はいなかった

Helsinki Heinäkuu 2006 友人のフィンランド人映像作家の夫妻が、名古屋に滞在していた夏のある朝「すぐ外の電信柱から、アラーム音がうるさくて、朝早くに目が覚めてしまった。あのノイズは何だ?」と、不満を漏らした。 よくよく話...
フィンランド

くっくっと笑った

アールト大学でドキュメンタリー映画を学んでいたフィンランド人の友人が、初めて日本にやってきて、久しぶりに再会したときのこと。彼が、(英語で)小津安二郎の日本とぜんぜん違う。どうしてなのか? という主旨の、現実とフィクションの間を縫うスラップ
フィンランド

赤いヤカンを探して、アキ・カウリスマキ『罪と罰(Rikos ja rangaistus)』

「処女作にその作家のすべてがある」と言い出したのは誰か知らないが、アキ・カウリスマキ(当時26歳)の処女長編映画『罪と罰(Rikos ja rangaistus)』(1983年)にはピッタリの言葉だと思う。
日々

夢見を誘うラヴ・ストーリー、カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』Kazuo Ishiguro: The Buried Giant

Öland, Sweden 2003 『わたしを離さないで』から十年ぶりの新作となる、カズオ・イシグロの小説『忘れられた巨人』を読んだ。アーサー王伝説時代のブリテン島を舞台に、老夫婦がおぼろげな記憶をたよりに息子を訪ねて旅をするという物語だ...
スポンサーリンク